PICマイコン(PIC16F18346)の開発環境セットアップ

PICマイコン(PIC16F18346)の開発環境のセットアップ方法を解説します。

次のようなステップになります。

  1. PICKit3を用意する
  2. PIC16F18346を用意する
  3. IDEをインストール
  4. コンパイラをインストール
  5. MPLABのプロジェクトを作成する
  6. プログラム書き込み用の回路を作成する
  7. MPLAB X IDEでプログラムをPICに書き込む

必要なもの

1. PICKit3を用意する

互換性を持った製品がたくさんあります。適当に選んでください。

USBでPCと接続しておきます。

2. PIC16F18346を用意する

3. IDEをインストールする

MPLAB X IDEをダウンロードしてインストールします。

https://www.microchip.com/en-us/development-tools-tools-and-software/mplab-x-ide

参考イメージ:
ide-download

4. コンパイラをインストールする

XC8 Compilerをダウンロードしてインストールします。

https://www.microchip.com/en-us/development-tools-tools-and-software/mplab-xc-compilers

参考イメージ:
compiler-download

5. MPLABのプロジェクトを作成する

  1. IDEを実行する
  2. File -> New Project
  3. Standalone Projectを選択してNext
  4. Familyは「Mid-Range 8-bit MCUs (PIC10/12/16/MCP)」を選択
  5. Deviceは「PIC16F18346」を選択
  6. ToolはPicKit3を選択してNext
  7. コンパイラはXC8を選択してNext
  8. Project Nameは適当で。ここではpic16f18346-led-onとしてFinish
  9. 画面左のツリーのSource Filesを右クリック -> New -> main.cを選択
  10. File NameをmainとしてFinish

main.cを以下の内容に更新します。

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#include <xc.h>

#pragma config FEXTOSC = OFF
#pragma config RSTOSC = HFINT32
#pragma config CLKOUTEN = OFF
#pragma config CSWEN = ON
#pragma config FCMEN = OFF
#pragma config WDTE = OFF
#pragma config PWRTE = OFF
#pragma config CP = OFF
#define _XTAL_FREQ 32000000

void main(void) {
TRISBbits.TRISB7 = 0;
ANSELB = 0b00000000;
PORTBbits.RB7 = 1;
while(1) {
}
return;
}

6. プログラム書き込み用の回路を作成する

PICkit3とPIC16F18346の接続:

PGDはPIC16F18346のICSPDAT(19Pin)です。
PGCはPIC16F18346のICSPCLK(18Pin)です。

PIC16F18346:
pic16f18346

参考イメージ:
pic16f18346

7. MPLAB X IDEでプログラムをPICに書き込む

  1. IDEの画面上部の三角ボタン(Run main project)をクリック

画面下にProgramming/Verify completeと出力されれば成功です。

PICマイコンに電源が供給されていない場合エラーになります。
PICKit3から電源を供給することもできますがUSBの状態によっては電圧が足りないこともある音で注意が必要です。

  1. プロジェクトを右クリック
  2. Propertiesを選択
  3. PICKit3を選択
  4. Option CategoriesをPowerに変更
  5. Power target circuit from PICKit3にチェックを入れてOK

参考イメージ:
power-supply